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【MBTI】INTJは他のタイプとどのように「噛み合う」のか? (NP型編)

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INTJは、どのように恋愛関係を築いていくのでしょうか?

今回は各パーソナリティタイプとINTJがどのように一致し、関係を発展させていくのかをチェックしていきましょう。各ペアの長所と、隠れた弱点を紹介していきます。

【NPタイプ編】INTJは他のタイプとどのように「噛み合う」のか?

INTJ × ENFP

ENFPとINTJはどちらも、自由なアイディアや想像力、それと鋭い洞察力を保有しています。そしてその趣がやや異なっていますが、その違いが魅力となり、お互いを強く惹きつけます。

ENFPはINTJの自信ある姿と行動力に引きつけられますし、INTJはENFPが持つ独特のユーモアからくるカリスマ性と、突飛な想像力から飛び出る鮮やかなアイディアに引きつけられます。ENFPのアイディアと、それを現実に落とし込めるINTJは、上手く役割を分担できるため、素敵なパートナーとなる可能性があります。

ただし、意見の相違から喧嘩の起きないカップルなどあり得ません。ENFPは多様性のある環境に身を置き、意見の異なる様々な人々の意見を聞くことを望みますが、INTJは人と関わるよりも一人で家に居ることを望むでしょう。「外に出かけたい」というENFPと「家で静かに本でも読んでいたい」というINTJの間で、どちらかが妥協して折り合いをつけることが出来なくなった時、お互いに不満を抱くようになるでしょう。

またINTJは、詳細で明確、かつ綿密な計画を立てたうえで行動を起こすことを望みますが、ENFPは一切の計画を立てずに、直感に任せて自由に行動することを好みます。なので、例えば旅行に出かける時には「事前に”何時何分に、どこに行く”といった行動予定表を決める」というINTJに従うか、「その時に”行きたい!”と感じたところに行けばいいじゃーん」というENFPに従うかで、喧嘩が起こる可能性もあります。

INTJ × ENTP

INTJとENTP、この二つのタイプは「議論が好き」という点と、その興味の対象と考え方が概ね一致することから、お互い相手に不満を抱きにくいとされています。どちらも論理的思考が優勢であり、批評に理解があります。

ENTPは外界を見て回り、より多くの選択肢や可能性、機会を探ることに特化しています。INTJは、ENTPが掻き集めたアイディアの中から最も「現実的」と思えるものを選び取り、成功に導くための道筋を作ることが出来ます。概ね相性がいいのですが、異なるライフスタイルが原因の衝突が起こり得るとされています。

ENTPが重んじるのは、柔軟さと自発性。ENFPと同様に、その場の直感に任せて行動がしたいと考えるタイプなので、選択肢を絞りたいと考えるINTJのことを時に「退屈だ」と感じてしまいます。またINTJは「コレだ!」と信じた意見を頑なに変えず、状況が変化しても意見を変えたがらないという傾向があります。この反対ともいえる決断傾向から、自然とどちらかが我慢する関係になってしまうでしょう。

ENTPは、INTJの性格がやや強引であるように感じることがあるでしょう。そしてINTJはENTPのことを、フワフワした存在であるように感じます。ENTPとINTJは、思考や興味の対象において一致点がありますが、ライフスタイルにおいて合致点が少ないため、関係が長くなるほど蟠りが増えていくでしょう。

INTJ × INFP

INTJとINFPの関係は、上手くいけば非常に深い絆となり、双方にとって有意義なものとなります。INFPはINTJの本音を察することが得意であり、INTJの不満や焦りを解消することができます。そしてINTJは、INFPの保有する想像力の豊かさから誕生するユニークなアイディアを、実現に導くためのプランを立てることができます。

どちらのタイプも内向的であるため、静かな時間を愛するお互いを尊重できるでしょう。そんなINFPとINTJのカップルにおいて、意見の相違が起こるのは概ね、考え方の違いに由来するものです。

INFPは個人的な信念に基づいて判断をしますし、その場が穏やかな雰囲気で済むことを望みます。反対にINTJは客観的な観点から分析し、時に相手を批評することを恐れません。このためINTJはINFPに対して「事実を見ようとしない」と感じますし、INFPはINTJに対して「人間としての心は無いのか」と感じてしまいます。

INTJが決断を下す前に、他者の心情を慮ることができるようになれば。そしてINTPが決断を下す時に、もう少し客観的な視点を持つことができれば。この関係は弱点を克服し、その時には小さなことでは揺らがない強靭な絆を手に入れることができるでしょう。

INTJ × INTP

INTPとINTJが「まともに話が通じる友達」以上から進展することは極めて稀ですが、この関係が恋愛に発展した時、同等といえるお互いの高度な知的エネルギーがぶつかり、新たな創造性が浮かんでくるため、会話に「やりがい」が誕生します。言葉を交わすことが楽しくて仕方なくなるような、特殊な関係になるでしょう。

INTPは、INTJの展開する珍妙でありながらも説得力のある理論に、興味深く耳を傾けます。そしてINTJは、INTJ自身がまるで思いつかなかった新たな視点を次々とINTPがもたらしてくれること、それとどこまでも論理に基づいて展開されるINTPの正確な分析に、強く惹かれます。またINTPは、INTJの戦略的な計画を立てる能力を高く評価するでしょう。

そんなINTPとINTJのカップルが遭遇する最大の障害は、アプローチの違い。INTPは自由を重んじ、時間や制約に縛られることを嫌い、自分が「やりたい!」と感じたときにやりたいことをやることを好みます。しかし反対にINTJは時間は賢明に使用すべき貴重なものと考えていて、直感に任せて浪費することを避けたいと考えるでしょう。

簡単にいうとINTPは「ごちゃごちゃの森の中を彷徨いながら、新たな道を開拓しようとする自由な探検家」なら、INTJは「舗装された都会の道の中から、目的地に辿り着くための最短ルートを探す規律立ったビジネスマン」です。このためINTJはINTPの自由すぎるアプローチに苛立ちを覚えることがあるでしょうし、INTPはINTJの型に嵌まったやり方に退屈さと共に、威圧感を覚えることがありるでしょう。この”少しの”違いは時に、決定的な離別をもたらすことがあります。

またこのカップルには、感情の共有においても問題が起こり得ます。どちらのタイプも感情を軽視し、感情的な要素を無視することがあるからです。そしてこの傾向から、相手に対する不満などを打ち明けないまま蓄積し続けてしまい、ある時に突然「不満が爆発」してしまうのです。INTJもINTPも感情を不快なものと感じる傾向にありますが、本音を打ち明ける時間を設けることが、関係を維持するうえでの課題となるでしょう。

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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。