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類型学は、あなたのお子様の性格を理解うえで役に立つ可能性があります。今回は類型学のひとつ、エニアグラムの観点から見ていきましょう!
免責事項:
エニアグラムの割り出しは、あまり簡単とは言えません。「これだ!」と思えるタイプ候補が見つかったとしても、実際は全く異なっている可能性もあります。そして、ステレオタイプに気を取られ過ぎないようにしましょう。
また、エニアグラムには「タイプ1だから優秀!」「タイプ4な子はダメな子!」というような、タイプの違いによる優劣はありません。全てのタイプに長所があり、そして短所があるのです。
もくじ
タイプ6の子供の特徴
タイプ6の子供は、信頼できる存在と安心感を強く求めます。彼らは基本的に「何か悪いことが起こるんじゃないのか」という不安を抱えています。天変地異が起きて家が崩れるのではないか、親が自分を裏切って居なくなるのではないか……そのような根拠のない不安にさいなまれているのです。なので、不安を感じさせる隙を与えない、愛情に満ちた関係が必要です。
またこのタイプは「権力を持つ者に忠実」という特徴があります。たとえ自分のやりたいことがあったとしても、親がそれに対して「ダメ!」という態度をとっている時には、反対意見を言いたくても言えない場合があります。しかし、そのような関係は親子において健全だとは言えません。臆さずに言いたいことを言えるような、そういった家庭の雰囲気が求められます。
タイプ6の子供に見られる傾向
- 準備と計画を詳細に詰めることが好き
- 最悪のシナリオを想像し、不安に駆られやすい
- 秩序立った環境と、信頼できる人を求める
- 約束を破られること、計画が破綻することに強い不安感を感じる
- どちらかといえば人間不信的で、常に疑いの目を向けている
- 自信家とは言い難い傾向にあり、人前に出ることには積極的ではない
- 不安感や不信感から、攻撃的な態度をとることがある
タイプ6の子供に対して、親がした方がいいこと
- 相手の出方を試したり、疑うようなことを言うようなことをタイプ6の子供はしばしば行います。それを頭ごなしに否定しないようにしましょう
- 彼らの恐れや不安を軽視せず、真摯な態度で相談に乗る
- 約束を必ず守る
- 肩の力を抜いて、リラックスすることを教える
- 時には喧噪や人里を離れて、自然の中に連れ出す
- 悪いことばかりを想像するのではなく、良いことが起こるかもしれない可能性を信じてみるよう促す
タイプ7の子供の特徴
タイプ7の子供は、エネルギーと活力に満ち溢れています。次から次へと興味の対象は移り変わりますし、次から次へと場所を移動し続けます。特に幼いころは遊びまわることが好きで、家の中でじっとし続けることを嫌うでしょう。となれば、座学が求められる学校は苦手で、成績が良いとは言えないかもしれません。
このタイプは基本的には「動き回る」ことが好きで、退屈が嫌いです。閉じ込められること、何かを強要されること、つまり自由を奪われることを嫌います。のびのびと自由に過ごせる環境が、このタイプには必要です。
タイプ7の子供に見られる傾向
- どちらかといえば、落ち着きがない
- 目新しいこと・ものが好きで、すぐに興味を示す
- 楽観的な考え、行動をする
- 不安や恐怖を抱えていたとしても、その感情から目をそらしがち
- 将来のことをあまり深く考えず、思い付きで行動する
- 目先の快楽を優先し、容易にリスクを冒す
- 単調な作業は嫌いで、退屈しやすい
- 自分をよく見せようと、誇張した話をする傾向にある
タイプ7の子供に対して、親がした方がいいこと
- 外で遊びまわる時間を十分に設ける
- 嫌なこと、つらいことを無視して通り過ようとする傾向にあるため、「背を向けるだけでは何も変わらない」と教え、対処法を一緒に考えていく
- タイプ7が自暴自棄に見えるときは、何らかの負の感情をため込んでいるサインです。じっくり話を聞くようにしましょう
- 行動を起こす前には、それに伴うリスクをよく検討するよう教える
- 彼らの冗談を、笑って受け止めること
- 自分の感情や、他の人に嘘をつくことはいけないと教える
- 仮に退屈なことがあったとしても、途中で投げ出さずに忍耐強く取り組むことの必要性を教える
タイプ8の子供の特徴
タイプ8は、幼いうちから自立した心と強い意志を持っている子供です。このタイプは基本的に、世話を焼かれることは苦手で「一人でやる」ことが好きです。着替えや靴の履き替えに始まり、入浴やお使い、勉強、旅行など、着実に「一人でできた」経験を重ね、自信を身に着けていく傾向にあります。
そんなタイプ8は、親や学校の教師といった「大人」および「権威」に支配されることを恐れています。自分だけを信じている彼らは、時として周囲の大人たちに反抗的な態度をとるでしょう。そして大人たちに抑圧されれればされるほど、彼らの反骨精神は唸り声をあげ、攻撃性に転じる恐れが出てきます。
このタイプには「主体性を与える」ことが重要です。良かれと思って世話を焼こうとすると、それが子供にとってストレスとなる恐れがあります。
タイプ8の子供に見られる傾向
- 発言をオブラートに包むことはせず、どちらかといえば情緒に疎い
- 即断・即決・即行動の三拍子
- 支配されることを嫌い、主体性を強く求める
- 基本的には正直であり、嘘をつかない
- 「世話好きな優しい人」を疎む傾向にある
- 議論で相手を言い負かすことが好き
- 相手の弱点をすぐに見抜いてしまう
- 反骨精神旺盛
タイプ8の子供に対して、親がした方がいいこと
- 彼らと接するときは、常に正直に。一度でも信頼を欠くようなことをした場合、信頼を取り戻すのは困難です
- タイプ8は不条理に遭遇すると、すぐさま癇癪を起こす傾向があります。癇癪を起したとしても、彼らの怒りを否定せず受け止め、怒りを解消する方法を模索していきましょう
- 彼らに実力を試す機会を与えること
- 主体性と決定権を与え、親はあくまでも「サポート」に徹する
- タイプ8は情緒に疎く、顰蹙や反感を買いやすい傾向にあります。なので、感情に対する配慮の必要性を説き、方法を教えていきましょう
タイプ9の子供の特徴
のんびりとしているタイプ9の子供は、平和で穏やかな時間が大好きで、喧嘩が起こっているような場所や緊張感で張りつめた空気感が嫌いです。多くの場合、このタイプは想像力豊かで穏やかな人柄であり、おっとりとした印象を与えるでしょう。また、ユニークな発想力を持つ彼らは、時に注目を集めることがあります。
そんなタイプ9は、かなり優柔不断です。はっきりと自己主張することを面倒くさがったり、何か一つの決断を下すことを避け続ける傾向にあります。また、人の世話を焼いたり、話を聞くことを好むものの、実際には「人付き合いが面倒くさいなぁ……」と思っていたりと、毒を隠し持っているタイプでもあります。
面倒くさがりともいえるその性格は、ネガティブな物事が嫌いであることに由来しています。喧嘩に巻き込まれて嫌な気分になるのがイヤ、人の邪悪な側面を見て嫌な気分になるのがイヤ、だから面倒ごとを避ける。それがタイプ9なのです。
タイプ9の子供に見られる傾向
- 静かな部屋で本を読んだり、家族と一緒に映画やドラマを見たりと、リラックスできる穏やかな時間が好き
- 不満や怒りを抱えていたとしても、喧嘩をするのは嫌なので、負の感情を飲み込みがち
- ユニークであり、やや現実味のないアイディアをよく思いつく
- 明るい側面だけを見ていたいと考えている
- 面倒くさがり屋の傾向がある
- 喧嘩や不和が発生すると、静かにその場を立ち去り、関わらないようにしがち
- 寛大でフレンドリー、思いやりがある
- 夏休みの宿題はぎりぎりまで先延ばしにし続ける
タイプ9の子供に対して、親がした方がいいこと
- 怒りや不満といった負の感情が、必ずしも悪くて間違っているものではないことを教える
- せめて家族にだけは、正直に思ったことを話すようにと伝える
- 彼らの話は、誠実な態度で聞く
- 多くの誉め言葉と愛情を与える
- 威圧的な態度で、一方的に怒鳴るような真似は避ける
- 優柔不断は直すべきであることを教え、親は子供の背中を押すようにする
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