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MBTIは遺伝で決まるのか?という考える人もいるでしょう。弟にはESFJが多い、兄貴にはENTPやINTPが多い、一人っ子にはINFPが多いなど、その法則を導き出している人も少なくないでしょう。今回は、「MBTIは遺伝で決まるのか?」というテーマで記事を書いていきたいと思います。
MBTIは生まれつき?
まず、MBTIの性格タイプが生まれつきであるかどうかを考えるにあたって、「異なる家庭で成長した双子」の性格・人格の違いを挙げることができます。
1980年前後に、アメリカで約350組以上の双子を対象に脳波や知能などを研究し、パーソナリティについても研究したというミネソタ大学での実験がありました。
この研究の結論は、「子供の性格形成は、家庭環境や育児での影響よりも、遺伝子による決定が大きい」という結論に至りました。つまり、この研究より、人間の性格タイプは家庭環境よりも、生まれつき持っている遺伝子情報が鍵を握っていると言うことです。
引用:https://www.nytimes.com/1986/12/02/science/major-personality-study-finds-that-traits-are-mostly-inherited.html
つまり、MBTIの性格タイプは、大まかには生まれつき決まっていると言う1つの見解にたどり着くでしょう。当メディアでも、以前に偉大な心理学者のカール・ユング氏の仮説とMBTIの定義を照らし合わせてみた記事にて、「MBTIの性格は変わらない、生まれた時に決まっている」を前提にしている話をしました。
この記事でも、MBTIは遺伝を前提とした仮説に基づいた理論であることを紹介しています。現代でも、この遺伝子についての研究はまだまだ未知数なところから、MBTIやソシオニクス の理論が学術的に認められにくい状況を物語っていますね。
MBTIにおける研究の一つで、外向性-内向性および思考型・感情型は約60%遺伝する事がわかったようで、その一方で感覚型・直観型そして柔軟型・近く型は約40%程度しか遺伝しない事がわかった、と言う研究がありました。
引用:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/1467-6494.00006
そもそも、MBTIのテスト自体にも正確性があるかどうかと言うことも考える変数になってくるでしょう。MBTIのテストは、ユングの心理機能を無視しているテストもありますし、本当に自分のパーソナリティを知っているとは限らないことでしょう。
まとめ
- 性格は遺伝子的に決定している傾向が高く、その度合いは生活環境よりも大きい
- 両親から多く引き継ぐような傾向もあれば、引き継ぎにくい傾向がある心理機能もあるということ
- MBTIの理論は遺伝的な性格を前提で作られていること、そのためMBTIは生まれつきであること
- おおくのMBTIテストがその理論に基づいていない欠点を持っていること
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