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ESFJは何にストレスを感じるのか ― ESFJのストレスを解消する10の方法

「人の人生とは茨と雑草に満ちた土地のようなものですが、優れた種へと成長できる余白が常に存在しています」
――第266代ローマ教皇フランシスコ

ESFJは、高い共感性と勤勉で真面目な性格で知られています。

彼らは優勢機能である「外向的感情(Fe)」によって他者に共感し、相手と自分との間に関係性を築き、補助機能「内向的感覚(Si)」を使用して、感動的な印象を作成してそれを周囲の世界に「紐づけ」します。

そんなESFJは一般的に、過去に実証されている確実な方法を好み、現状を安定した状態に持っていき、それを維持することを望むタイプです。そして単独で行動するよりも、組織に所属している状態が好ましいと考えるタイプだとされています。

組織的で思慮深いこのタイプに、強いストレスを与えるものは一体なんでしょう? そしてストレスの解消法にはどんなものがあるでしょうか? 確認してみましょう!

Ⅰ: ESFJは何にストレスを感じるのか?

A: 無秩序な環境

ESFJは非常に秩序を重んじるパーソナリティです。慎重に計画を立てることや、共通の目標を定めることの重要性を知っています。

“カオス”と喩えるべき環境に置かれた時、ESFJはストレスを感じます。自発的に行動しなければならないこと、誰かに定められたスケジュールというものが存在しないことに、ESFJは不安と苛立ちを覚えるでしょう。

B: 攻撃的/批判的な人物の存在

ESFJは調和を尊ぶ、非常に穏やかなパーソナリティです。派閥の対立に巻き込まれたりする環境や、傍に攻撃的な人物や、何かと揚げ足取りをしたがる人物が居るとき、ESFJは強いストレスを感じます。

ESFJは穏やかな空気感を好むため、対立を収めようとしたり、攻撃的だったり批判的な人物を宥めて改善させようと躍起になるでしょう。そして頑張りすぎるあまりに、燃え尽きてしまうのです。

C: 予期しない変化やアクシデント

ESFJにとって、「未来に何が起こるか」というのを予め把握しておくことは非常に重要です。彼らは前もって計画し、備えておくことが好きなので、唐突な変更や事故に遭遇した時にはパニック状態になってしまうでしょう。

予期しないものへの対処が迫られた時、ESFJには極端なストレスがかかり、動揺が生じるでしょう。

D: 臨機応変な対応

ESFJはマニュアルやガイドラインに従い、その通りの段取りで仕事をすることを好みます。なので3段飛びでプロジェクトを進行させるよう急かされることや、発生した変化に対応するために手段を変更するよう迫られると、混乱してしまうでしょう。

そしてESFJは、柔軟に対応できない自分に苛立ち、失望することがあります。

E: 抽象的な話

ESFJは現実において確認できないような、抽象的な話を嫌います。

ESFJにとって「1」という数字は1であり、「どうして1という数字を、絶対に1であると言い切れるのか! そうでない可能性もあるだろう?」という話は聞きたくもないのです。

そういった話を目の前で長々とされると、ESFJは退屈さを覚えるでしょう。

F: 非道徳ないし倫理に背く決断を強要された時

ESFJは、社会道徳に従って生活することが正しいと、強く信じています。彼らは決断を下す前に、道徳および倫理の観点から物事を見て、人として正しい行いをしようと常に心がけています。

なので社会道徳に背くような行いをしなければならない時には、ESFJは耐えがたいストレスを感じるでしょう。

G: 信頼できる人が居ない環境

ESFJにとって信頼は最も重要な事柄です。家族や友人など、身近な人々を頼りにできない/信じることができないと感じる場合、ESFJはストレスフルな状態に陥るでしょう。

H: 批判されること

ESFJは基本的に、感情で受け止め、感情によって考えます。そのため、批判を受け取ったときにまず感じるのは「責められている」というものであり、それに続くのは「傷付いた!」という感情です。そして最後に、不甲斐ない自分への悲しみか、プライドを傷つけた相手への怒りに転じます。

仮に、ESFJに批判的な言葉を与えた人物に悪意はなかったとしても、ESFJは相手の真意をすぐには見抜けないでしょう。なので批判を浴びたとき、ESFJは非常にストレスを感じてしまうのです。

I: 感謝されないこと

ESFJは非常に寛大な人々であり、そんな彼らが主に関心を持つのは「人々に奉仕すること」でしょう。

ESFJは相手のニーズを満たすために、可能な限り最大限の努力をします。しかし時にESFJの善意は、悪意のある者によって利用されたりします。もしくは、ESFJの奉仕は「当たり前のもの」になり、相手から一切感謝されなくなったりすることがあります。

特にタイプコードに「T」を持つパーソナリティは、感情を表現したり、感情を汲んで配慮することを苦手としているため、ESFJが望んでいるような感謝を表現することが得意ではありません。そのように、感謝を表現することを苦手としている人物と居るとき、ESFJは「なにかマズいことをしたのかな?」と不安を感じたり、相手への苦手意識や嫌悪感を募らせることがあります。

Ⅱ: ESFJがストレスに返す反応とは?

日常の中にも「イライラする」と形容されるような細々としたストレスがありますが、時に大きな混乱をもたらすような、強烈なストレスがやってくることがあります。

種類が異なるストレスに、ESFJはどのように反応するのでしょう?

日常の中にあるストレスに対するESFJの反応

日々の中にある小さなストレスの中で、ESFJの優勢機能はより誇張されます。つまりESFJは、優勢機能「外向的感情」に強く依存するようになるのです。そして、それ以下の心理機能は反応が鈍くなります。

苛立ちを覚えている時のESFJは、調和への欲求がより高まるでしょう。なので自分が苛立ちを覚えない環境を作るために、アクティブに行動します。まずは「外向的感情」を使った、言葉で人々に訴えかけて理解を求めるアプローチを試みます。

それがうまくいかなかった場合には、補助機能である「内向的感覚」に頼ります。以前、似たような状況を経験したことがあるかを思い出し、次に「あの時はどのように解決したっけ?」ということを思い出し、再度同じ方法を用いようとするでしょう。強い言葉を用いてみたり、原因となるものを取り除いてみたり、気に入らない相手に嫌がらせを試みたり等々……この状態にあるESFJは他者の目に「神経質になっている」ように見えるでしょう。

以上のことから分かるように、ESFJはストレスにうまく対処することができません。それは優勢機能が「外向的」であることに起因しています。

優勢機能「外向的感情」は、他者の感情や気分に焦点を当てるものであり、しばしば自分自身の感情に注目しません。そのため、ESFJは「仕方ないと割り切る」ことや「不快なものには目を瞑り、無視をする」ことができないのです。何故ならば「自分が不快に思うということは、他の誰かも同じことを感じている。ならば、他の誰かのためにも正さなければいけない!」となるからです。

なので外向的感情が優位なタイプには、感情を声に出したり紙に書き出して、外部化し発散するという行為が必要になります。そうすることにより外向的感情が優位なタイプは、自分の感じていることを認識することができ、整理することができるようになります。

強烈なストレスに対するESFJの反応

慢性的にストレスを抱えている状態、もしくは極度のストレスに見舞われている時、ないし体調に不安を抱えている時のESFJは、劣位機能である「内向的思考」が活発になります。

内向的思考が活発に働いている時のESFJは、普段とはまるで別人のように見えるでしょう。この時のESFJは常時イライラしていて神経質になっているような状態で、あらゆるものや人、そして自分自身を含むすべてのものの欠陥が気になって気になって仕方なくなります。

この状態にある時、ESFJは「なんにでもケチをつける」ようになるでしょう。そして揚げ足を取って論ってばかりの自分自身にESFJは失望し、過度に卑屈になります。

ESFJがこの状態に陥った時、「今、抱えているストレスが発生するに至った理由」が論理的に解明されない限りは、脱却されません。ただしこの状態の時のESFJは、普段なら役に立つ補助機能「内向的感覚」がまるで働かないため、一人では答えを見つけられない可能性があります。なので客観的な視点を与えてくれる、第三者の助言が必要となるでしょう。

Ⅲ: ESFJのストレスを解消する10の方法

それでは、ストレスをうまく発散することが難しいESFJにお勧めの、ストレスを解消するための方法をご紹介いたします!

1: 環境を変えてみる

ストレッサーから逃げることは、ESFJだけでなく、全ての人にとって役に立つ手段です。しかし、特にESFJには役に立ちます。

物理的な環境を切り替えてしまうことは、ストレッサーを自分自身から切り離すことを意味し、それは心理状態を切り替えることにつながります。

多くの場合、ESFJは別の部署に異動してみたり、転職を試みたり、転居してみることで、元気を取り戻すことができます。

2: 信頼できる友達と時間を共にする

ESFJの中には、ストレスに見舞われた時に「一人になりたい」と回答する人もいますが。多くのESFJは「友達にこの愚痴を聞いてもらいたい!」と思うでしょう。

ESFJは人と関わり合うことを何よりも重視するパーソナリティです。それゆえか、特に信頼できる人と「話をする」ことで、気分や感情をリセットできる場合があるようです。

ただし、この時ESFJが求めているのは「話を聞いてくれて、苛立つ感情に共感を示してくれる人」であり、問題の解決方法を提案してくれる意見者や、「そんなことにいちいち苛立つあんたの方がおかしい」と批判してくる人ではありません。話し相手から共感を得られなかった時、ESFJは更に落ち込むことになります。

3: 大自然の中に出かける

ESFJの多くは、アウトドア(主に森林浴)を好むようです。母なる大自然にある、人の手が加わっていない美しさや、人気が無いからこその静謐に浸ることにより、気分を落ち着かせることができるそうです。

人工的な街から飛び出て、大自然の光や音に触れることは、補助機能である「内向的感覚」を刺激することにつながります。これにより、過度に使用されて疲弊している優勢機能「外向的感情」や、制御不能になっているかもしれない劣位機能「内向的思考」を癒し、鎮めることができるでしょう。

4: 笑う!

多くのESFJは、笑うことによりストレスが緩和され、普段通りのバランス感覚を取り戻せたと報告しています。

気楽なコメディー映画やお笑い番組を見たり、友人と他愛もない話をして笑い合うことは、疲れ果てたESFJに癒しを与えてくれるかもしれません。

5: 運動をする

運動により汗を流すことは、ESFJがバランス感覚を取り戻すためには最適な、とても素晴らしい方法です。

運動は補助機能である「内向的感覚」を刺激し、ストレス反応を頭の中から追いやることができます。それに運動は、ストレスを緩和する脳内物質「エンドルフィン」の放出を促進させます!

6: 娯楽に現を抜かしてみる

頭を空っぽにして見られるアクション映画、近世を舞台にしたロマンス映画、または難解なSFやエキサイティングな冒険活劇など、映画やドラマといった娯楽に1~2時間ほど時間を費やしてみると、一時的にですが現実逃避ができます。

映画に笑って、もしくは感動して泣いて……それから落ち着いて。その落ち着いた状態で、改めて現実にある問題に目を向けてみましょう。冷静な状態で状況を再評価することにより、抱えている問題の新たな側面が見えてくるかもしれません。

7: 手芸など、細かさの求められる手作業に取り組んでみる

ESFJは、完成までに長い時間がかかり、そして感覚が問われる細かい作業に取り組むことが好きであることが多い傾向にあります。編み物や刺繍、プラモデルなど、静けさの中でひとり静かに工芸へ集中できるような、そんな時間を好むとされているのです。

8: 家やデスクなどを掃除してみる

これは強いストレスを処理する際にはあまり役に立たない可能性がありますが、細々とした苛立ちを鎮めるときには効果的です。

多くのESFJは、整然として秩序だった環境が好きです。そして物理的な環境を整えることで、心理面も整えられることがあります。なので掃除をしたり、整理整頓をしてみたりすると、気分が良くなるでしょう。

9: ペットと過ごす

筑波大学や麻布大学等、その他複数の研究によると、ペットと過ごすことで人のストレスが緩和され、血圧が低下し、不安に関連する「コルチゾール」といったホルモンが低下するそうです。

また、ペットと充実した時間を過ごすことは、幸福感とリラクゼーションに関連する「オキシトシン」などのホルモンを上昇させる効果もあります。

10: 日記をつける

自分が1日のなかで感じたことを記録するような日記をつけることは、自分をコントロールする助けになると報告しているESFJは少なからず存在しています。

感情や思考の状態を詳細に記録し、後日再び読み返すことは、感情を処理するうえで非常に役立ちます。再び読み返すという行為により、ESFJの優勢機能である「外向的感情」を通して再認識することができ、より自分自身を理解できるようになるからです。

また、この方法は「友人や家族に悩みを相談するなんて絶対にできない」や「誰にも弱みを見せたくない!」と考えるESFJにとって、最も有効な手段となり得ます。

ABOUT ME
青木 常久
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行なったり、カウンセリング業務を行なっています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。