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多くの場合、「警官」または「義務履行者」、もしくは「管理者」と呼ばれるISTJは、細部への注意力と厳格な倫理規範、および責任感の強さで知られています。
このタイプは、日常生活の中にある種の「秩序・ルーティーン」を設定することを希望していて、しばしば他の人々にもこの秩序に従うよう求めることがあります。
それでは、あなたは本当に「勤勉で生真面目な警官・ISTJ」に当てはまるのでしょうか? それを今回は確かめていきましょう!
ISTJかもしれない兆候たち
1: 過去の経験を参照することにより、どう行動すべきかを決める
「経験を尊ぶ」という特徴が良い方向に働いている場合、ISTJはこれを使って問題を解決することができるようになります。たとえば危機的状況に接した時、過去に経験した似たような状況を咄嗟に振り返ることによって、当時に行った解決策を掘り出し、現状にそれを当てはめて、状況の打破を試みることができるようになるのです。
ただし、この傾向が悪い方向に働いている場合には、これはISTJの首を絞めることへと繋がってしまいます。過去に経験した「悪いことだけど、つい楽しいと感じてしまう習慣」に夢中になってしまう可能性があるでしょう。経験から悪影響があるとわかっていながらも、快楽を優先してしまうのです。
2: 優れた記憶力の持ち主
過去に何が起きたのか。過去に、そこには何が置かれていたのか。――こういったことを事細かに覚えている才能に、ISTJは恵まれています。
たとえば、自宅のリビングに足を踏み入れたとき、自分のいない間に家具の配置を誰かが変えていたとしたら、ISTJはそれにすぐ気付きます。また、「明らかに普段とは異なる挙動を見せている人物」もすぐに見抜くことが出来るため、早い段階で何らかの異変に気付くことが出来るでしょう。
3: 「いつも通りであること」を大切にしている
「不確定要素だらけの日常」。これはあるタイプにとっては「めっちゃ面白そう!!」と感じられるものですが、ISTJはそう感じません。そのような日常が仮にもやってきたとき、ISTJは戦々恐々として、最悪の場合はパニックに陥るかもしれません。
それほどまでにISTJは「次の展開が明確に読めること」、そして「自分が今日、何をすべきかが事前に決まっていること」を大事にしています。そのため多くのISTJには、日常の中になんらかのルーティーンがありますし、カレンダーやスケジュール帳にはそれがビッシリと書き込まれているでしょう。
何事も計画通りに進み、予想外のアクシデントなどが起こらないこと。この感覚はISTJに安心感を与えます。
4: 「好ましい思い出」を思い出すことが楽しいと感じる
パーソナリティタイプを問わず、すべての人々は(トラウマ等がない限りは)過去の特別な思い出をたまに掘り起こし、その記憶に浸る瞬間を楽しいと感じたり、特別な気分になれると表現したりします。うれしい思い出や、楽しい瞬間をありありと思い出すときは、当時の感情を思い出させ、気分のリセットが図れたりするでしょう。
その中でも特にISTJは、この「過去を思い出す瞬間」を大切にしていて、そしてより細部まで思い出すことができます。ISTJにとって思い出は「なんだかボンヤリしているもの」ではなく、「今もその瞬間にいるように、まざまざと思い出せるもの」なのです。
5: 「相手が自分の指示に従ってくれること」を強く求める
一貫性と信頼性。これは人間関係において、ISTJにとっては欠かすことが出来ない要素です。
たとえばISTJは、誰かに何かしらの業務を委託した時、その委託した相手がISTJの出した指示通りに動き、期待通りの成果を上げてくれることを期待します。なので、相手が指示通りに動いてくれなかったり、期待に応えてくれなかったりした時には、ISTJは「自分が恥をかかされた」という感覚を覚え、それから不満を感じるようになるでしょう。
6: 既視感は珍しい感覚ではない
「過去」と「現在」を結びつける能力が強い上に、優れた記憶力の持ち主でもあるISTJは、どうやらデジャヴ(既視感)をたびたび覚えることがあるそうです。
デジャヴが突然降ってくることがあった、と答えるISTJは非常に多く、また「定期的にそのような感覚が訪れる」と答えたISTJもいます。
7: 「未知のもの」を経験した時には少し堪える
目新しいもの、全く新しいもの、今だかつて経験したことがないような状況。これらはISTJをかなり疲弊させ、時として「抵抗できないような圧で襲い掛かってくる」ような感覚を味わわせます。
とはいえ乗り越えてさえしまえば、後は今後のための糧にするだけなのがISTJというもの。荒れ狂う状況が終わった後には、静かな環境で真っ只中にあった時の状況を振り返り、「ひとつの経験」として記憶の中にしまい込んでいくでしょう。
8: 良くも悪くも、あらゆることを忘れられない
ISTJは常に「経験から学び、過ちを繰り返さない」ことを心掛けています。これは人生の大部分において役に立つ心掛けである反面、ISTJを生涯にわたって苦しめる枷となる可能性もあります。
というのもISTJは、優れた記憶力を持っています。そして、過去に経験したイヤな出来事もまた、良くも悪くも忘れられないのです。10年、20年前に自分自身が犯した失態をずっと忘れられず、夜中に急にその瞬間のことを思い出して、恥ずかしさに苛まれたりすることがたびたび起こっているはずです。
9: 「本当は怒鳴り散らしたいけど……我慢して、冷静さをキープしてます。いつも」
日常の会話ですら、やたらと大声でしゃべる人。生意気で舐めてかかってくる年下の人物。「これぐらいのことで……!?」とつい驚いてしまうぐらい、些細なことにもイチイチ反応して、感情を荒立てる繊細過ぎる人々………――これらはISTJにとって「ぶん殴ってやりたい!!」と感じてしまう存在です。
しかし、ISTJは基本的にどんな状況においても「冷静さと大人の品格」を保とうとします。たとえどんなに苛立っていたとしても、大人げなく怒鳴り散らしたり、情けなく泣いてみせたり、みっともなく嫌味な皮肉を言ってみせたりはしないのです。
10: 一つ一つ、着々と達成していく感覚が好き
ISTJの多くは「To-Doリスト」のようなものを――紙、クラウド上のデータ、頭の中にあるもの等、形態は問わず――保有しているとされています。
そしてISTJは、チェック項目を一つ一つ達成していき、消していく感覚が好きです。着実に積み重ねていってこそ、ISTJは達成感と喜びを感じることが出来ます。
11: 能力こそすべて
ISTJ自身が何らかの特別な専門的技術を保有していること、そしてISTJの周囲(特に職場)に高い能力と忠誠心を持った人々が多くいること。これは、ISTJが「幸せな人生」を歩む上では欠かせない要素と言っても過言ではありません。
もともと”強いカリスマ性”ないし”強引さ”を発揮するようなタイプではなく、口達者なほうでもないISTJは、どうしても「日陰から、表舞台に出る人を支える人々」という役割になってしまいがちです。その中でもISTJが彼ららしく輝いていくには、やはり「特別な技術・能力」の一つでも保有していないと厳しいといえるでしょう。
12: 「誰であろうと優遇しない公正さ」がISTJの核である
「特別な優遇措置」とは、特に受験や就職の場においてよく聞く言葉ではありますが、ISTJはこれについて疑問を抱いています。何故ならば彼らは「誰も優遇しないという”真の公正さ”こそ、正義なのではないか」と考えているからです。
全ての人が平等な立場で舞台に立ち、そして公正な手段を以てして、正しく実力を競いあうことこそ「正義」だと考えているISTJは、この正義に反するものには積極的に声を上げ、そのルールを壊すために戦っていきます。
13:感情的に振舞う人々には苦手意識がある
やたらと感情的に反応する人々。感傷的になって、目の前の現実を見失っている人々。よく言えば「やんちゃ」、悪く言えば「不良」のように暴れまわる人々。――このような人々に対して、ISTJはある種の不信感を抱きます。少なくともISTJは、そういった人物に重大な業務を任せたいとは思わないはずです。
「彼らの情緒は大丈夫なのか? そんなに泣くほどのことでもないだろうに……」「プライベートと仕事をあの人は分けられないのか?」「一体、どういう育ち方をすればあんなことが……」等々、不満や疑問は絶えないでしょう。
14: 真正の現実主義者
ISTJはある意味において、周囲の雰囲気には流されない「一本筋が通っている」パーソナリティだといえます。
とはいえこの「一本筋が通っている」という傾向は、FPタイプに見られる「確固たる信念および道徳観」やNTタイプに見られる「ここぞという時は決して譲らない我の強さ」とは同じものではありません。
ISTJの核は「事実しか信用しないという”姿勢”が一貫している」というもの。FPタイプやNTタイプといった、つまり”美しい世界を夢見る理想主義者”や”突飛なアイディアを崇める夢想家”たちが核としている「自分自身の精神性や理想とするものが一貫して、そう簡単には揺れ動かない」とは、やや性質が異なっているのです。
実際にISTJは自分自身のことを、理想主義者や夢想家とは正反対にある「現実主義者」だと評価しているでしょう。事実だけを信用し、シュレディンガーの猫や人々の心情といった曖昧なものを相手にしないISTJの姿は、たしかに「現実主義者」そのものであるといえます。
15: 「常に備えよ」がモットー
過去に起こった実例を基に「将来起こりうるかもしれない危機」を想定し、それに備えた計画や備蓄を行えるのがISTJの強みです。また、①の項でも述べたように、この能力を応用して急場を凌ぐことが出来ることも、ISTJの強みだと言えます。
しかし、想定ができなかった未曽有の事態に弱いのがISTJです。事前の準備も計画もない状況下では、そのプレッシャーに押しつぶされてパニックを起こしてしまう可能性があります。
16: 完璧を追い求めるためなら、いくらでも時間と精神を捧げられる
「締め切りに間に合わせるために、妥協レベルの仕事をする」もしくは「締め切りは大幅に超えるかもしれないが、自分が納得のいく仕事をする」のどちらかを選べと問われれば、ISTJは迷うことなく後者を選ぶでしょう。
ISTJにとって、妥協は恥ずべき行為です。100%の実力を尽くせないまま、それを世に送り出すだなんて行為は自分自身が許せません。なので100%を尽くすために、ISTJはいくらでも時間をつぎ込みます。
17: ストレスが限界を迎えたときは、悲観的観測に支配される
普段のISTJは現実をちゃんと見据えていて、冷静な判断を下すことが出来ますが。過度なストレスがかかった時には、それが困難となってしまいます。
現在抱えている不安感から、昔に経験した窮地とそれに伴う恐怖を思い出したり、もしくは昔に起こした失態を思い出して恥ずかしい気分に陥ったりすることによって、ISTJは自分自身の手により自信を奪い取っていくようになるのです。
端的にいうと、つまりストレスがかかった時のISTJは「過去に囚われる」ようになります。これによって、現実にはない「過去の障害」におびえるようになり、現状では起こりうるわけがないリスクがISTJにだけ「視える」ようになるのです。
18: 発言は「簡潔に、手短に!」
ISTJは回りくどくて長ったらしく、複雑ですぐには意味が分からない言葉を使う人々を嫌悪します。そういった人物が目の前に現れた時には、そうそう滅多に感情をあらわにしないISTJも嫌味の一つは言いたくなるかもしれません。
具体的に例を上げると、「哲学者」「心理学者」「カルト宗教の教祖」「自称・専門家として出しゃばってくる正体不明の人物」などでしょう。その肩書を下支えするに値するような、立派な経歴や人生経験のある人間でもない限り、ISTJはそういった人種の話をまともに取り合おうとはしません。
19: 感情は事実よりも優先されるべきではない
ISTJは事実を尊び、感情を蔑ろにします。自分自身にもそういった対応をするでしょうし、他者にもそういった対応をするでしょう。
ISTJはたとえ本心は別の場所に向いているとしても、事実が「正しい方向」を指しているならば、事実に従います。今後一生を左右するような重要な局面にでも遭遇しない限り、「本心が望む方向」に軍配が上がることはありません。
20: お気に入りの環境を崩されると、発狂しそうになる
他のパーソナリティタイプの中には「敢えて、自分の部屋は”カオスの中の秩序”のような状態を維持しておきたい」と考えるタイプや、「新しい健康器具をいろいろ試したい!」と新しいものをどんどん買い足していくタイプ、他にも「正反対の性質を持つもの同士を敢えて同じ部屋の中に同居させたい」と思っているタイプがいます。
ISTJの場合は「整理整頓がなされていて、自分が好ましいと感じるものがさりげなく並んでいて、静かで穏やかな環境」が落ち着くと感じます。そして、その環境が少しでも乱れると「神経質なまでに修正し続ける」という傾向を持っています。
この感覚を共有できないタイプと同じ環境で過ごすことは、どちらにとっても不幸となる可能性があります。特にとっちらかった環境を好むタイプとの相性は最悪で、相手はISTJのことを「つまらない感性の人間だ!」と思うでしょうし、ISTJは相手のことを「整理整頓ができない堕落した人間だ!」と感じてしまうでしょう。
①MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用
16タイプ性格診断 - MBTIを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。入門書としても応用本としてもトップクラスに評価されている本で、お値段こそすこし高いですが基本的な考え方を体系的に説明してくれている1冊になります。1冊目を探しているあなたにも、ざっくり理解しているあなたも必読です。
②ユング心理学でわかる8つの性格
心理機能を知りたいあなたへお届けする1冊になります。16性格診断を勉強しているとFeやNiといったアルファベットが出てきますが、そのようなアルファベット(心理機能)を理解することで16性格診断を理解することができます。この本も入門書としてはとても優秀で、オススメの一冊です。
③新版エニアグラム【基礎編】
9タイプ性格診断 - エニアグラムを知りたいあなたは絶対に読むべき1冊。エニアグラムの本は数多くありますが、筆者はこの本が最も理解しやすく感じました。9タイプの特性をまずは理解したいあなたに、エニアグラムをもっと理解したいあなたにオススメの一冊になります。