MBTI

【MBTI】自分が「不健全なレベル」にあるのかもしれないことを報せる兆候たち【NPタイプ編】

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類型学の観点からすれば、「弱点を指摘し、改善を促すこと」よりも「長所に目を当て、そこを伸ばしていくこと」のほうが、分かりやすい結果も出るため”良いこと”だといえます。

また話題性の観点から見ても「このタイプには、こんなダメなところがある!」だなんて記事よりも、「このタイプにはこんな長所があって、こんなにもカッコいいんだぞ!」という記事の方が印象に残りますし、拡散されます。

しかし今回はあえて、「各パーソナリティタイプが持つダメなところ」に目を当て、「その弱点を指摘していき、改善を促す」ような記事にしていきたいと思います。

第三機能、そして劣位機能が十分に発達していないパーソナリティタイプはどうなるのか、今回はそこに注目していきます。

ENFPの場合

ENFPの心理機能

優勢機能外向的直感(Ne)
補助機能内向的感情(Fi)
第三機能外向的思考(Te)
劣位機能内向的感覚(Si)

ENFPは、どうしても「優勢機能: Ne」と「補助機能: Fi」に頼りがちになってしまう傾向を持っています。「これはどういうやり方で実現すればいいのか……」と悩んだり、自分の体調に気を配ってやりたいことを延期するよりも、外界に散らばる可能性の欠片に目を輝かせたり、「自分が何をどうしたいのか」と自問自答する時間の方がENFPにとっては有意義だと感じられるからです。

しかし、第三機能や劣位機能を無視し続けると、ENFP自身にとって良くないことが起こる可能性があります。例えば、以下のような出来事です。

  • インスピレーションをバシバシ感じて、様々なアイディアを次から次へと思いつくものの、どれも実現に至らない。というよりも、そもそもどうやって実現すべきかが分からない。
  • 自分自身の体調に気を配らなかったり、寝食を忘れて何かに没頭したせいで、体を壊しがちになる。もしくは、進行している重病を見落とす。
  • 自分のキャパシティーも考えずに、興味が赴くままに色々なプロジェクトに参加する。結果として、体力気力ともに尽きて倒れてしまう。

ENTPの場合

ENTPの心理機能

優勢機能外向的直感(Ne)
補助機能内向的思考(Ti)
第三機能外向的感情(Fe)
劣位機能内向的感覚(Si)

ENTPは「優勢機能: Ne」に集中することによって、外界に散らばる破片たちからインスピレーションを得て、そのインスピレーションを「補助機能: Ti」で処理し、フワッとしたアイディアに「論理的根拠という説明によって生まれる”リアリティ”」という肉付け作業を行います。これがENTP流のやり方であり、この中に「第三機能: Fe」と「劣位機能: Si」が組み込まれることは稀です。

優勢機能と補助機能に頼りきりな時間が長引くと、「Neによる注意力散漫傾向」に代表されるような弊害が起こるようになります。

  • 日常生活の中にある「忘れてはならない重要なこと」を忘れてしまう(家賃や光熱水費の支払い、税金の納付、車のガソリンの補充、食後の歯磨き等々)。
  • 自分の行動が周囲の人々にもたらす、情緒面での影響を考慮したり認識したりすることが出来ず、対立を起こしてしまったり、友人を失う。
  • 敢えて混乱や対立を引き起こし、その隙に「出し抜く」ような行動を躊躇いなくするようになる。

INFPの場合

INFPの心理機能

優勢機能内向的感情(Fi)
補助機能外向的直感(Ne)
第三機能内向的感覚(Si)
劣位機能外向的思考(Te)

INFPの場合は特殊で、「優勢機能: Fi」が常時機能しているような状態でないと、真っ直ぐ立って人生を歩むことができなくなってしまいます。「自分の真意を常に問い続ける」ことは、INFPにとって欠かせないものなのです。そして「補助機能: Ne」は、どうしてもメランコリーになりやすいINFPの視界を明るくする役割を果たしています。

反対に「第三機能: Si」「劣位機能: Te」は、INFPをネガティブな思考回路に追い込む可能性を常に秘めています。暗い気分に陥るリスクを冒さずには、これらの心理機能は活用できないのです。とはいえ、これらの心理機能を無視しすぎると、以下のような弊害も発生します。

  • 面白そうなアイディアを次から次に思いつくものの、それを実行するための手段を持たないため、悶々とし続ける。それに加えて「協力を周囲に求める」という発想がなく、一人で悩み続けることに。
  • 「正当な批判」や「客観的で分析的なアプローチからの指摘」を、人格否定と誤って受け取ってしまい、ヒステリックになるか、またはひどく落ち込んでしまう。
  • 自分自身を軽視するあまり、自分自身を顧みなくなる。自暴自棄的なライフスタイルに陥りやすくなる。

INTPの場合

INTPの心理機能

優勢機能内向的思考(Ti)
補助機能外向的直感(Ne)
第三機能内向的感覚(Si)
劣位機能外向的感情(Fe)

「優勢機能: Ti」「補助機能: Ne」はINTPにとっての”ミーミルの泉”のようなものであり、INTPはどうしてもその心理機能に依存してしまいがちです。状況をロジカルに分析し理解する「Ti」と、代替案と別の可能性の予測を行う「Ne」が無くして、INTPの閃きや知性は生まれないのですから。

しかし「第三機能: Si」「劣位機能: Fe」を無視してしまうような生活を送ってしまうと、主にプライベートにおいて問題を抱えやすくなってしまいます。

  • 自分の感情にも、他者の感情にも非常に鈍感になり、「自分の抱え込んだ怒りに気付けず溜め込み続け、後に大爆発を起こす」「相手に気を遣えない」「場の空気が読めない」といった問題が頻発するようになる。
  • あらゆることに「合理性」を求めるようになり、「自分にとって役に立たない」と判断すると、どんなものでも切り捨てるようになる。特に人付き合いを切り捨てやすい。
  • 日常生活が破綻しやすくなる。寝食を忘れる、昼夜逆転になる、各種支払いを忘れる、体調不良に気づかない等。
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ABOUT ME
魔王
「今すぐ使える心理学」を立ち上げた張本人であり、過去に性格心理学の研究・恋愛心理学の研究を行なっている中で、誤った知識が世の中に蔓延していることに課題を感じ、学術レベルで心理学を学び、企業向けにコンサルティング業務を行っています。 - 九州大学出身、「性格心理」や「芸術」について学ぶ。性格心理学を用いた製品開発やチームマネジメントの第一線で活動中、現在メディア事業部マネージャーとして性格心理学を実践しています。